PowerCMSはMovable Type(MT)というCMSをベースに開発されたCMSです。
元々はMovable Typeの拡張版という位置づけでしたが、現在はMovable Typeとは別のCMSとして提供されています。ユーザー権限や公開までの承認ワークフローの設定、管理画面のカスタマイズなど、
運用に合わせて柔軟に対応することが可能で、他の大規模サイト用CMSと比較しても遜色ない機能を持っています。
PowerCMS X システムチェック機能を使うと、必要なインストール要件が揃っているかを簡単に確認することができます。詳細は下記のページを参照してください。
※基本、OSにはさほど依存しませんが、ミドルウェアとPHP拡張モジュールの設定をチェック用スクリプトで確認するようにしてください。
PowerCMS Xでは、PHPの「flush」関数を使ってブラウザにレスポンスを返した後にバックグラウンドで各種処理を行います。
Apache Handler の場合 mod_gzip のような Apache 用のサーバーモジュールはそれ自体がバッファリングを行いますので 管理画面においては mod_gzipは無効化してください。また、PHP-FPM を利用する場合、flushpackets の設定に注意してください。
設定の例 :
<Proxy unix:/run/php-fpm/www.sock|fcgi://localhost>
ProxySet flushpackets=on timeout=300
</Proxy>
mbstring必須DOMDocument必須libxml必須PDO必須JSON必須SimpleXML必須GD (JPEG Support/PNG Support)必須Zip必須NormalizerオプションMemcachedオプション
コマンドプラグイン名Hyper EstraierSearchEstraierプラグインLFTPMirroringプラグイン
MySQL5.6では、データベースの照合順序を utf8mb4_general_ci とすると、varchar(255)型のカラムに対するインデックスを作成することができません。データベースのキャラクターセットを utf8_general_ci とするか、innodb_file_formatを以下の通り変更してください。
innodb_large_prefix
innodb_file_per_table
innodb_file_format=Barracuda
MySQL 8.0では、デフォルトの照合順序が utf8mb4_0900_ai_ciとなりました。この設定では日本語における「ハ」「バ」「パ」などを区別しません。
db-config.phpに以下のように記述することで、テーブル作成時の照合順を明示的に指定できるようになります。
define( 'PADO_DB_COLLATION', 'utf8mb4_general_ci' ); // MySQL 8.0
define( 'PADO_DB_CHARSET', 'utf8 ); // MySQL5.6
define( 'PADO_DB_COLLATION', 'utf8_general_ci' ); // MySQL5.6
※ PADO_DB_COLLATION の指定は不要となりました(指定のない場合 utf8mb4_general_ci となります)。
Aurora MySQL では、圧縮テーブル (ROW_FORMAT=COMPRESSED を使用して作成されたテーブル) をサポートしておりません。
以下の設定はご利用できませんのでご注意ください。
特に、データ移行の際は、事前にrow_formatをご確認いただき、Compressedテーブルがあった場合は、Compact等にALTER TABLEしておく等の対応を行ってください。
種別設定項目推奨値
PHPmax_input_vars2000以上
MySQLmax_allowed_packet16MB以上
PowerCMS Xでは、通常、画像等のバイナリファイルをBlob形式にてデータベースに保存します。このため、データベースのみのバックアップで良く、物理ファイルのバックアップが必要ありません。
しかし、画像等を扱う数が多いサイトや扱うサイズが大きいサイトの場合、データベースの肥大が考えられます。こちらの場合、バイナリデータを外部に持つ設定を行うことが可能です。
物理ファイルを保存するディレクトリを用意の上、db-config.phpの末尾に以下を追記
※Pathは環境に合わせてください
※PowerCMS Xから書き込める権限を付与してください
define( 'PADO_DB_BLOB2FILE', true );
define( 'PADO_DB_BLOBPATH', '/path/to/pado_db_blob' );
※ こちらの設定を行う場合、データベースのバックアップと物理ファイルのバックアップが必要です。
※version2.57より定数「PADO_DB_CLEANUP_BLOB」を指定すると「PADO_DB_BLOB2FILE」の設定のある時、ファイルが差し替えられたときなどに古い BLOBファイルを確実に削除できるようになりました。
途中で設定を変更する場合は tools/PADO/convertBlob2File.php を実行する必要があります。
PowerCMS Xでは、管理画面でキャッシュを利用しています。(Memcached、または、Fileキャッシュ)
※Ver. 2.2以降、デフォルトでFileキャッシュを利用しています。
config.jsonで指定したtemp_dirをPowerCMS Xから書き込める権限の付与をしてください。
"cache_driver" : "File",
"temp_dir" : "/path/to/tmp",
※Memcachedの場合、 "cache_driver" : "Memcached",
※環境変数"temp_dir"の指定がない時、もしくは設定が"/tmp"の時、 PowerCMSX/cacheにキャッシュが作られますが、環境変数"temp_dir"は"/var/www/tmp"などのディレクトリを作成して変更することをお勧めします。